コラム

自分が自分を攻撃する癌という病気

コラム,新着情報 2021/02/03


止まるところを知らない新型コロナ
ウィルスの拡大に端を発する経済への
悪影響。

これだけ長く続くと、接待を伴う
夜の酒場や飲食業以外でも様々な
業界で影響が出てくるでしょう。

つい一年前まで人が足りないと
言っていたのに、今では人が
溢れつつあります。

ある意味、採用はしやすい環境が
整いました。

しかし、これはあくまで「数の採用」
の話です。

先述の通り、これから買い手市場と
なっていくであろう採用マーケット
には多くの余剰人材がプールされて
いくことが予測されます。

人それぞれ個性があって、
それぞれが素晴らしいのですが、
個性があるからこそ、
こと会社組織で活躍してくれるか
という視点に立てば、誰でも
良いという訳にはいきません。

まさしく「質の採用」が重要に
なってきます。

コロナも怖いですが、もっと怖いのは
癌です。

いろいろな癌治療の方法が確立されて
きたとはいえ、癌の治療が難しいのは
自分の細胞が変異して、自分の細胞を
攻撃し始めるところです。

さらには自分の組織を伝わって、
その変異細胞が転移して、
健康であった別の部位にまで
悪さを始めるということです。

会社など組織のガンも同じです。

最初はお互い了解の上、
入社するのですが、いつしか組織の
健康な細胞(=やる気のある社員や
周辺の健全な組織)を冒し始めます。

場合によって、派閥を組んで
その症状が「転移」することも・・。

病の癌も組織の癌も同じですが、
これを駆逐するには痛みを伴います。

こうならないように、組織構築に
おいては採用段階での見極めが非常に
重要です。

しかし、採用時に何を見極めれば
いいのかは意外とあいまいです。

能力?やる気?スキル?経験?資格?
相性?学歴?

これからの採用面接に来る人は
いろんな人が混ざっています。

A)能力もモチベーションも意識も
高いけれど、会社都合で放出された人

B)コロナの中にあってさらに高い
レベルでの自己成長や自己実現を
目指す人

C)社会の変化に着いていこうと
せずわがままを通して会社を追い
出された人

誤ってCのような人が組織に
潜り込んできたら大変です。

特にこれから続くであろう
不景気下では好条件での転職が
しづらくなり、組織に
しがみつきながら自分の正当性を
不当に訴え続ける可能性もあります。

玉石混交の人材マーケットで
いかに自社で活躍してくれる人を
見極めるか。

そのためには、このコロナを
乗り越えた後、自社がどのように
舵を切っていくのかの明確化、
その時に変えるべきもと
変えないものの明確化が重要です。

また、新しく持つべき評価基準や
カルチャーを再定義しておく必要が
あります。

4月からは新入社員を迎え、
新しい人事を考えている会社さんも
多いでしょう。

ぜひ、コロナを経験し、新しい
働き方になっていく前提で、
ワクチンが開発された後の会社を
イメージしてみて欲しいと思います。



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