3月1日より2019年度の新卒採用の広報活動が
解禁となりました。
企業の皆様におかれましては「いよいよだ!」と、
様々な対策を打ち出していらっしゃる事と思います。
そんな今日は、優秀な学生の母集団集めに有効な
情報発信術についてお話しします。
様々な手法がありますがその一つで重要な事は、
学生の困りごとを解決してあげることを通じての
貢献です。
多くの学生たちは、自分たちの就職に関する情報を
親、先輩、学校のキャリアカウンセラー、書籍程度で
しか手に入れることが出来ません。
しかし、親や先輩の情報は断片的かつ主観的です。
また、学校のキャリアカウンセラーは論理こそ
持っていますが「リアルなビジネパーソン」ではない
ことがほとんどです。
市場で売られている書籍は確かにその内容は
まとまってはいますが、あくまで一般論であり、
業界や業種に特化したものではありません。
また、誤解を恐れずに言えば、売れるように
「編集」されています。
実は学生たちは生々しいビジネスの世界を知ることも
ないまま就職活動をしていることがほとんどなのです。
これではミスマッチが起こるはずです。
リクルートマネジメントソリューションズが
2016年に全国各地で開催した新入社員導入研修
「8つの基本行動」の受講者1,029名(男女比=約6:4) を
対象とした調査によると学生は次のような不安を
持っているようです。
仕事についていけるか(62.3%)
先輩・同僚とうまくやっていけるか(37.2%)
自分が成長できるか(35.9%)
私生活とのバランスが取れるか(32.0%)
上司とうまくやっていけるか(27.9%)
生活環境や習慣の変化に対応できるか(26.7%)
十分収入が得られるか(15.8%)
など
このような悩みが解消するような情報や会社での
取り組みを自社の具体的事例に置き換えて、
採用ホームページでコラムとして発信したり、
会社説明会で小冊子化して配ったりすると学生は
喜びます。
また、この小冊子にQRコードを印刷し、
ネットから同じ内容のPDFファイルをネット上で
ダウンロードできるようにしておくと、
おそらくその情報は学生の中でシェアされたり
口コミされたりします。
もちろん、見た目よく製本されていれば
文句なしですが、WordやPower Pointの資料でも
全く問題ありません。
また、「就活勉強会」のような形で
就活の不安を解決してあげるセミナーを
開くのも良いかもしれません。
入社1〜3年目くらいの先輩社員に依頼し
「新入社員**くんの奮闘日記」のようなものも
採用ブログとして書き綴っていけば
共感を得られるコンテンツになるでしょう。
これらの地道な施策は全てあなたの会社の
採用ブランド向上に結びつきます。
「これでは、単なる情報発信で徒労に終わってしまい、
採用に結びつかないのではないか?」と
お考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この情報の中には、あなたの会社の
企業理念や社風、お客様や商品、社会貢献に対する
姿勢などがにじみ出ます。
その行間から学生たちは
「この会社、なんだか面白いかもしれない。」と
思うのです。
AISASという言葉をご存知でしょうか。
広告代理店の電通がインターネットの普及後の時代の
購買行動として提唱し、2005年6月に同社の商標として
登録された概念ですが、簡単に説明すると
Attention(注意):注目して認知する
Interest(興味):興味・関心を持つ
Search(検索):検索して商品について調べる
Action(行動):購入をする
Share(情報共有):商品の評価を情報共有する
といったものです。
まずはあなたの会社を認知し、
興味を持ってもらわないことには
あなたの会社は存在していないのと同じです。
そして、紹介や口コミしやすいツールを
設計しなければなりません。
このような発信情報はシェアされながら
あなたの会社の採用ホームページにネット上の
資産として蓄積され続けていくのです。
毎年使い捨てされる採用ナビや採用募集ページとは
全く違う価値を帯びていきます。
このAISASの考え方が提唱された時より、
はるかにインターネットやSNSが活用されている現代、
そして、デジタルネイティブと言われる現代の就活生を
相手にする時、私たち「大人」は、メディア戦略を
深く考える必要があります。
このような会社の採用力を向上させるネット上の
資産構築は是非とも取り組んでください。
にも関わらず、これに取り組んでいる会社は
インターネットを使ったマーケティング関連業種以外
非常に少ないのが現状です。
今こそ、他社との差をつけるチャンスです。
完璧なものでなくても構いません。
必ずやあなたの会社の採用活動にプラスの影響を
与えます。
今すぐ第一歩を踏み出してください。
当社でもお手伝いしております。