コラム

優秀な学生の母集団集めに有効な 情報発信術

コラム 2018/03/02


よーい、スタート!

3月1日より2019年度の新卒採用の広報活動が
解禁となりました。

企業の皆様におかれましては「いよいよだ!」と、
様々な対策を打ち出していらっしゃる事と思います。

そんな今日は、優秀な学生の母集団集めに有効な
情報発信術についてお話しします。

様々な手法がありますがその一つで重要な事は、
学生の困りごとを解決してあげることを通じての
貢献です。

多くの学生たちは、自分たちの就職に関する情報を
親、先輩、学校のキャリアカウンセラー、書籍程度で
しか手に入れることが出来ません。

しかし、親や先輩の情報は断片的かつ主観的です。

また、学校のキャリアカウンセラーは論理こそ
持っていますが「リアルなビジネパーソン」ではない
ことがほとんどです。

市場で売られている書籍は確かにその内容は
まとまってはいますが、あくまで一般論であり、
業界や業種に特化したものではありません。

また、誤解を恐れずに言えば、売れるように
「編集」されています。

実は学生たちは生々しいビジネスの世界を知ることも
ないまま就職活動をしていることがほとんどなのです。

これではミスマッチが起こるはずです。

meditation alone with a (illustration of a fictional situation, in the form collage of photos)

 

リクルートマネジメントソリューションズが
2016年に全国各地で開催した新入社員導入研修
「8つの基本行動」の受講者1,029名(男女比=約64) を
対象とした調査によると学生は次のような不安を
持っているようです。

仕事についていけるか(62.3%
先輩・同僚とうまくやっていけるか(37.2%
自分が成長できるか(35.9%
私生活とのバランスが取れるか(32.0%
上司とうまくやっていけるか(27.9%
生活環境や習慣の変化に対応できるか(26.7%
十分収入が得られるか(15.8%

など

このような悩みが解消するような情報や会社での
取り組みを自社の具体的事例に置き換えて、
採用ホームページでコラムとして発信したり、
会社説明会で小冊子化して配ったりすると学生は
喜びます。

また、この小冊子にQRコードを印刷し、
ネットから同じ内容のPDFファイルをネット上で
ダウンロードできるようにしておくと、
おそらくその情報は学生の中でシェアされたり
口コミされたりします。

もちろん、見た目よく製本されていれば
文句なしですが、WordPower Pointの資料でも
全く問題ありません。

また、「就活勉強会」のような形で
就活の不安を解決してあげるセミナーを
開くのも良いかもしれません。

入社1〜3年目くらいの先輩社員に依頼し
「新入社員**くんの奮闘日記」のようなものも
採用ブログとして書き綴っていけば
共感を得られるコンテンツになるでしょう。

これらの地道な施策は全てあなたの会社の
採用ブランド向上に結びつきます。

「これでは、単なる情報発信で徒労に終わってしまい、
採用に結びつかないのではないか?」と
お考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この情報の中には、あなたの会社の
企業理念や社風、お客様や商品、社会貢献に対する
姿勢などがにじみ出ます。

その行間から学生たちは
「この会社、なんだか面白いかもしれない。」と
思うのです。

AISASという言葉をご存知でしょうか。

広告代理店の電通がインターネットの普及後の時代の
購買行動として提唱し、20056月に同社の商標として
登録された概念ですが、簡単に説明すると

Attention(注意):注目して認知する
Interest(興味):興味・関心を持つ
Search(検索):検索して商品について調べる
Action(行動):購入をする
Share(情報共有):商品の評価を情報共有する

といったものです。

まずはあなたの会社を認知し、
興味を持ってもらわないことには
あなたの会社は存在していないのと同じです。

そして、紹介や口コミしやすいツールを
設計しなければなりません。

このような発信情報はシェアされながら
あなたの会社の採用ホームページにネット上の
資産として蓄積され続けていくのです。

毎年使い捨てされる採用ナビや採用募集ページとは
全く違う価値を帯びていきます。

Seven sea stones on a beach in the summer morning

 

このAISASの考え方が提唱された時より、
はるかにインターネットやSNSが活用されている現代、
そして、デジタルネイティブと言われる現代の就活生を
相手にする時、私たち「大人」は、メディア戦略を
深く考える必要があります。

このような会社の採用力を向上させるネット上の
資産構築は是非とも取り組んでください。

にも関わらず、これに取り組んでいる会社は
インターネットを使ったマーケティング関連業種以外
非常に少ないのが現状です。

今こそ、他社との差をつけるチャンスです。
完璧なものでなくても構いません。

必ずやあなたの会社の採用活動にプラスの影響を
与えます。

今すぐ第一歩を踏み出してください。

当社でもお手伝いしております。

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