コラム

コンサルティングのコーチング的アプローチ

コラム 2016/01/25


よく、「コンサルティングとコーチングの違いって何ですか?」

と聞かれます。

医師や弁護士と違い、コンサルもコーチも国家資格は必要ありません。
従って、コンサルティングとは何なのか?コーチングとは何なのか?

という明確な定義がないので答えられないというのが本当のところです。
ただ、敢えて一般的な理解で定義すると次のようになるでしょうか。

<コンサルティング>
クライアントの問題解決や目標達成に対し、高度な専門性をもって卓越した

戦略と戦術を投入することでこれを達成していく

<コーチング>
クライアントの問題解決や目標達成に対し、高度なコミュニケーション技術で

相手を理解し、勇気付け、主体的かつ効果的な行動を促すことでこれを達成し

ていく

両者どちらが良いとか悪いとかいうものではありません。

そもそも、コンサルタントもコーチも自分で名乗り、

名刺にそう書けば「就職」出来る職業です。

もちろん、お客さんが付くかどうかは別の話ですが。

ただ、コンサルタントの高い技術や専門的スキルがあっても、

クライアントが本当にやりたい手法でなかったら機能しない側面と、

一方で、いかにコーチが心を込めてクライアントのために誠心誠意向き合っても、

クライアントの願いがビジネス上のものであった場合、

問題解決や目標達成のスキル面での不足している場合、狙った結果が

導き出せないという側面があります。

この歯がゆさをなんとか出来ないかと思ったわけです。

私はコンサルタントであるという自己認識があり、数多くのビジネススキルを

学んでいます。

しかし、一方でコーチングも学び、経営者をはじめ、人が主体的、かつ、

前向きに動くためのメカニズムも深く学びました。

それは、先述のようなジレンマを一気に解消したいと思ったからです。

Magic lamp from the story of Aladdin with Genie appearing in blue smoke concept for wishing, luck and magic

コンサルティングを始める時には、コーチング的アプローチで

クライアントの本当の願望や問題を引き出すように努めております。

売り上げを伸ばしたいとは言っても、社員が業務に追われ、

社内の雰囲気がギスギスしてまではそれを望まない社長は

たくさんいらっしゃいます。

社員教育をしたいとは言っても、日常業務に支障が出るほど

そこに時間は掛けられないという経営者もいらっしゃいます。

言葉に表れた表面的なクライアントの希望を間に受けることなく、

その言葉の裏に隠れた価値観や、社風、企業理念をしっかり私自身が

理解してからコンサルティングを始める事が、結局最も効率的に結果が

出るような気がしております。

また、コーチングをされる方で、ビジネス分野に出て行きたい

という方に向けても、ビジネスで通用するフレームワークを提供する事で、

目を見張るような結果を出していただきたいと考えております。

私感ですが、コンサルティングもコーチがも、呼び名は違えどクライアントの

問題解決や目標達成をサポートするという究極の目的は同じであると捉えています。

目的と手段。

結果と原因。

このフレームワークを大切にして、クライアントさまの願う結果を確実に導いて参ります。



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