コラム

組織が老化していませんか?

コラム,新着情報 2018/04/21


 

会社も年数を重ねていくと社長の思いを
「ツーカー」で汲んでくれるベテラン社員が
生まれてきます。

しかし、一方で新しいことに
チャレンジしていくという意識や
気運が薄くなってきます。

これは組織の老化が進んでいる
表れかもしれません。

このような組織の老化を食い止め、
若返らせるにはどうすれば
良いのでしょうか?

当社には組織の「代謝力」を向上させる研修
「人生航路の船長(キャプテン)」という
コンテンツがあります。

役職、キャリア、性別、国籍関係なく、
概ね30歳まで、40歳まで、50歳までの
3層に分けて行うこの研修では、
平均寿命90歳時代をいかに豊かに
生きていくか、自分の人生を主体的に
考えていく機会を提供します。

通常、ある一定の年齢を超えると
研修は役職者にしか施されないものです。

しかし、社員一人ひとりの人生を
大切にしていくという姿勢を持つことは
とても重要です。

出産・育児、親の介護、その他様々な
外的な要因でその能力に関係なく役職に
就けない人もいます。

しかし、彼らは成長を放棄したわけでは
ありません。

その機会を提供することで組織を構成する
個としての社員の成長を促していくことは
組織の粘り強さを確実に高めます。

また色々な環境や目的で働く仲間が
いることを知る機会を持つことは、
従業員の視野を広げ、業務遂行力を
大幅に上場させるだけでなく、
真の意味でのダイバーシティが促進されます。

 

 

また、このような機会は
入社時の自分の想いと会社のビジョンが
どのように変わってきているのかを
知るきっかけとなり、
自分の人生と会社の成長の時計の針を
合わせることが出来ます。

結果、改めてやるべきことが明確になり、
モチベーションが高まります。

中には新たなキャリア形成(転換)の必要性を
感じる人も出てくるかもしれませんが、
それを感情や環境に振り回されて冷静な
判断力を失った時に感じるのか、
このような自分の人生と向き合った時に
感じるのかでは、次に起こすアクションの
選択の質が全く変わってきます。

このように会社のビジョンをしっかり伝え、
自分がどのように会社という舞台を活用しながら
自己実現、社会貢献していくのかを考えてもらう
機会を提供することは、組織の健全な新陳代謝を
促進します。

ひいては、人件費の全体最適化につながり、
採用を含む人事戦略遂行を円滑にしていきます。

何より、役職関係なく、社員一人ひとりを
大切にするという社長の姿勢は、
その会社が「人が集まる存在になる」という決意を
示すことなのです。

今流行りの「リファラル採用」が
うまくいかない会社は、もれなく従業員の
働く満足度が低いものです。

そんな会社がどれだけマーケティング要素を
活用して採用をしても、求職者にはその雰囲気が
透けて見えてしまいます。

少なくとも離職は止まらないので、
採用苦からは逃れられません。

求人広告媒体の「奴隷」として上納金を収め、
社員の顔色を伺いながらやめさせないように
騙し騙し経営をしていかなければならないのです。

これでお客様に良いサービスを提供
出来るわけがありません。

「釣った魚に餌はあげない」という言葉を
どこかで耳にします。

しかし、社員は社長の「食料」では
ありません。

労使関係がありながらも共に社会に
価値提供していく仲間なのです。

 

 

会社の成長ステージや方向性に合わせた
組織づくり、新陳代謝促進といった視点を
持つことがとても重要です。

そのための機会提供が出来るのは社長だけです。

会社の方針を具体的に社員に伝え、
それをどう思うのか社員の皆さんの意見に
耳を傾ける機会を持ってはいかがでしょうか。

 



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